呼称に限らないことです

急に政治のことを書くのはどうかと思います。しかも長い文章で。

けれど、書きたかったのです。何に付いてかと言うと、自民党LGBTに対する姿勢について書きたいのです。

文句ではないです。これが正しいというものでもないです。お勧めです。一意見です。

ですが、こういうことを一度政治家に実際送ってみたらどうかと思うことがあって、それで試しにここに書いてみることにしました。

 

内容は、三つに分かれています。

結論は、LGBTに対する現在の態度は望ましくない、というもので、何故そう思うかを説明しています。

目次を書くので読みたいところだけ読んで下さっても構いません。なるべく短くまとめます。

①そもそもLGBTって何?

②何故受け入れた方がいいと思うの?

③現在の印象は?

 

①そもそもLGBTって何?

LGBT、性的マイノリティ、同性愛者。その定義はともかく、多くの政治家の方々は「違う人々」だと思っているようですが、本当にそうですか?

見た目も行動も全く変わらないです。「確実にいるけれど見えない人々」です。見せつける人もなかにはいるでしょうが、それはLGBTだからではないです。その人は自分の為ならば、他の特徴でもそれを利用したでしょう。大半の人は言いません。当然です。何故、公に自分のことを発表しなければならないのですか?マジョリティの人だって、大きな声で好みを叫べば嫌な顔をされます。

年配の方々がオカマとかホモという単語を使う時、角刈りで逞しく髭跡のある派手なドレスの男性が女性的な言葉で性的に迫ってくる様な想像をしているのではないかと、心配になります。まさか、そんな人は今は少ないと思いたいですが。もしもそう思っているなら、それは勉強不足です。今ならばちょっと調べるだけで多くのLGBTの人々を写真で見ることが出来ます。何も変わらない人々だと分かってもらえるのではないでしょうか。LGBTはどこにでもいます。それは統計的に事実です。計算しなくても、確実に人生で何回も会っていて、そのうち何人かとは知らない内に親しくしているでしょう。

ここで、聞いてほしい大事なことがあります。LGBTはずっと存在して、これからも存在します。増えたり減ったりしません。差別しようが、しまいが一緒です。それを私は統計学で学びました。

よく「自然に逆らう」と言う人がいますが、それは自然について何も知らない人です。調べればすぐに、歴史の中でずっとそういう人々がいたことが分かるはずです。文化が変わっても差別が変わっても一緒です。そうして、これはヒト以外の動物においても同じです。調べればすぐに分かります。バリエーションを持つ動物にとって多数と少数が出来ることが当然であり、それが「自然」なのです。

ある宗教の国では、「同性愛者はいない」ということになっているそうです。ですが、おかしいと思いませんか?長い歴史の中で、ヒトという動物の中に当たり前にいた人々が、急に消えると思いますか?本当にそんな方法があるのなら、きっと彼らが「こうするべき」と言って教えてくれるはずです。けれどそんな方法はありません。歳をとること、大小があること、美醜があることと一緒です。性の対象が同性である人々は決していなくなりません。昔から、今も、これからも、貴方のすぐ近くにいます。

 

②何故受け入れた方がいいと思うの?

受け入れなかったらどうなるか考えてみて下さい。また、受け入れた時どうなるか考えてみて下さい。

このスピーチは有名ですね。世界中で絶賛されたと言っていいと思います。ニュージーランド同性婚が認められた時のスピーチで、私の文章よりずっと分かり易いです。

同性同士が結婚して、困る人はいますか?例えば少子化が進んだり、嫌な人に同性愛を押し付ける人が増えたりするのでしょうか。調べてみて下さい。同性婚が認められている国の言葉で、検索するだけで大丈夫です。宗教的に嘆いている人はいても、こんな恐ろしいことが起きたということを示す記事は出てこないですよね。それはそうです。

好きでない人に迫られるのは怖いです。それは異性でも一緒だし、女性にとっては異性の方がずっと怖い存在です。今現在子供に性行為を強いることは禁じられていますが、それがもし法的に許されたら貴方は急に子供を襲いますか?急に小さい子供が好きになったりしますか?そうではないですよね。性別だって一緒です。

今では世界で20%の国が同性とパートナーになることを法的に認めています。何故だと思いますか?LGBT同士で好きにしてれば認めてやらなくても困らないだろうと思いますか?ええ、そうであり、そうでないです。

差別と区別は違います。そこに優劣がある時、差別になるのです。異性のカップルはマジョリティだから認めるけれど、同性のカップルはマイノリティだから認めない。それって本当に、それでいいのですか?自分がマイノリティである時にもそう思いますか?女性や有色人種、宗教的少数者など、今まで「少ないから無視される」ことと戦ってきた人々にも同じですか?これを読んでいる方は大体有色人種だと思いますが、日本から出なければいいんだから世界で自分の習慣や権利を無視されてもいいと思いますか?

そうは思わない人が多いから、ほとんどの人が「差別は良くない」と言うのです。

これが世界の現状だとまずは思って欲しいです。

 

③現在の印象は?

印象、と書きました。LGBTでない人々はどう思っているのか?ということです。

インターネットは多くの人にとって便利で手放せないツールになりました。そこから受ける影響は大きいです。そこで、検索してみました。色々な記事が引っ掛かります。LGBTに関して自民党の政策を差別的だとして批判するものも当然多いです。ここで「反対」とか「差別」を入れずに、自民党と少数者への政策について「だけ」調べます。それでも注目度の高いものは「自民党は差別を改善する気が無い」「自民党の議員がこんな差別発言をした」が多いのです。

では、これは「普通の」人々にとっては関係ないのでしょうか。そうは思いません。統計学を学んだうえで言いますが、言語の影響というものは絶大なのです。全然LGBTに関心を持っていない人々でも、新聞の片隅で上記のような記事を見かければ「自民党は差別に対してこういう態度」と擦り込まれてしまいます。それでもまだ影響は些細ですよね。ところが、テレビや新聞とは違ってネットでは、その記事見ている人の意見も一緒に目に入る場合が多いのです。「ひどい」「自民党嫌い」こういう意見ですね。わざわざ意見を書く人は、言いたいことがあるから書くのであってこういう意見ばかりになるのは当然です。見る側だって目にすれば「そうなのか」とどこかで思ってしまうのです。

ここで、若者、という世代に付いて考えてみて下さい。彼らの多くは「差別を無くそう」が正義だとして育ってきています。他の国でこんな酷い差別がある、というのを映画やドラマ、漫画や小説でうんと見ています。また、LGBTについても認める国が増えてきた時に成長期を過ごしています。そうして高齢化のこの社会の中で、若者であるということがマイノリティであるというような意識があります。どうせ高齢者の方が多いから若者の意見なんて聞いてもらえない、投票しても無駄。そういう気持ちの人は簡単に沢山見つけられます。彼らがLGBTという少数者に感情移入し、「差別を無くそうという正義を持たない政党」として自民党を見ることは不利ではないですか?

 

では、実際に若者達なんて投票を左右しないから無視していいのでしょうか。

それは今しか考えていない人の浅慮です。確かに少子化は進んでいて、若者は減っています。ですがベビーブームで一気に人が増えた様に、高齢者層が厚くなればなるほどその層が一気に消える可能性も高いのです。その時、自民党について「そう言えばLGBT差別について無関心なんだっけ?」という印象を持つ世代はどの様な割合になるでしょうか。無視できる割合でしょうか?

 

まとめさせて下さい。

①そもそもLGBTって何?→受け入れても困ることにはならないけれど、差別すると印象が悪くなる「普通」の人々で、これからもずっといる存在です。

②何故受け入れた方がいいと思うの?→差別が減らせるのにやらない方がいい理由があるでしょうか。

③現在の印象は?→「差別を減らすことに関心がなく差別的な人間が目立つ」という印象です。ネットでの影響力は大きく、数年後の選挙ではより大きな影響へとなるでしょう。

 

ここで、お勧めです。今自民党ではLGBTに関して、取り組もうという姿勢が目立つ人はいません。

ここでその姿勢を見せることで目立つ事が出来ますし、「少数者の味方」「先進的」「国際的」などの印象をつけることが出来ます。

高齢者層が入れ替わるこれから先に、有利になるのではないですか?御一考お願い致します。

 

私はどの党が良い、という意見は持っていないのです。出来れば安定してどこかの党にしばらく留まってほしいですが、その為にその党の嫌な所を我慢するというのはあまりにおかしな理屈ですよね。完璧な党などないでしょう。与党と、そうなる可能性のある全ての「政治家」に変わって貰う事の方が理想的です。

この問題に限らず、です。